某日の練習での出来事である。
中田(英)選手が、練習中突然グランドの真ん中へ座り込んでしまった。監督も
他の選手もほったらかしである
ベルマーレ平塚は、正しく中田(英)選手のチームと言っても過言ではない。
その中田(英)選手がグランドへ座り込み、練習をボイコットしたのである。
私はその現場をみていて、内心何が起きたのか狐につままれた心境であった。
心配で私の心は今にも張り裂けそうだったが、グランド上の事は、監督に全権を
委ねている訳だから、私がグランドへ入って物申す訳にはいかない。
そうこうしている内に練習は終わった・・・。中田(英)選手は、練習の最後
の最後までグラウンドの真ん中へ座ったままで、微動だにしなかった。
私は練習が終わったので事務所へ帰ったが、私に話があるといってその1時間後
中田(英)選手が事務所に私を尋ねて来た。そこで2人で1時間程その件に関して
話し合うこととなる。このようなことが、私と中田(英)選手との間に年に2〜
3回はある。
練習の内容、又、練習の目的等々そのようなことに納得が出来なければ、何の為に
練習しているのか判らないので、そのような練習はしたくない。
これが中田(英)選手の言い分である。
そこで私は、監督が言った言葉をはじめ、指示したことを聞いてみた。
なるほど中田(英)選手が考えてるその時に主張したであろう言い訳に利があり、
軍配をあげた。
この続きは、又、その3で・・・
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